雨漏り修理職人救援隊コンプリアール > 修理事例 > 宮城県で地震で被災した屋根の修繕工事しました。
令和3年2月に起きた福島県沖地震(最大震度6強)で被災した屋根の修繕工事を行いました。
地震の揺れにより寄棟屋根の隅棟の一部が破損しています。
今回はこちらの隅棟瓦の修繕工事をしていきます。
まずは棟瓦を解体します。
解体した棟瓦を再利用する「棟の積み直し工事」なので、処分せず保管します。
「積み直し工事」は新しい瓦代金がかからないので工事金額を抑えられるメリットがあります。
棟瓦の次は棟土を解体します。
現在は南蛮漆喰を使用して棟を施工しますが以前は土を使っていました。
棟土は処分します。
瓦の下に防災対策として耐震棟金具を取り付けます。
棟金具は地震の揺れでも棟が倒壊しないようにできます。
棟金具を取り付ける間隔は900mmピッチでビスでしっかり固定します。
棟の土台を南蛮漆喰で作ります。
南蛮漆喰は以前の土と違って強度が高く耐久性に優れます。
南蛮漆喰でつくった土台の上に「のし瓦」を施工のせて施工します。
棟金具に横筋の鉄筋をつけて、耐震性を強化させます。
さらに対面する「のし瓦」を銅線で緊結します。
のし瓦の木口にコーキングを塗ります。
これはのし瓦同士の固定と防水の役目があります。
二段目ののし瓦ものせて銅線で緊結します。
二段目ののし瓦の上に南蛮漆喰をのせて最後の丸瓦を被せて銅線でしっかり固定します。
隅棟と大棟の接合部に防水のコーキングを塗って、その上に漆喰で仕上げます。
これで「棟の積み直し工事」の完成です。
屋根の修繕工事は地震や台風にも強い防災工法で工事することが重要です。
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